北京リパブリック

Beijing
写真 © Minoru Iwasak
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建築家
SAKO建築設計工社
場所
Beijing
2005
クライエント
北京蒲蒲蘭文化発展有限公司
チーム
Principal Architect: Keiichiro Sako
Interior Design
SAKO Architects

1階にイベントスペース、2階に絵本専門書店をもつ店舗である。空間を「包む」帯と空間の中を「巡る」帯。

この2 種類の虹色の帯により子供たちの好奇心が育まれる場所がつくり出されている。

イベントスペースは、周長と色がそれぞれ違う12本の「包む」帯が連接してできた、虹に包まれたような空間である。

ここでは絵本の読み聞かせやアニメの上映などのイベントが行われる。

床・壁・天井の段差部分には照明器具や展示棚が配置されており、床の段差はステージや観客席としても利用される。

素材は絨毯なのでどこでも自由に座ったり寝ころんだりできる。

「巡る」帯は、2 階の書店へと子供たちを誘う、階段室入口の床から始まる。

虹色の帯は階段を上り、書店の中を駆け巡る。

あるところでは書棚となり、テーブルとなり、ゲートとなり、カウンターとなり、天井の一部となる。

このひと繋がりの帯は100mの旅を経て、最後は階段室の手すりとなって戻ってくる。

絵本の表紙はとてもカラフルである。

難しい専門書コーナーがつくり出す雰囲気とは対照的に、たくさんの絵本が集まるだけで賑やかな空間が生まれる。

ここには整然と並んだ本棚はない。子供たちが気に入った場所で自由に座って読み始められる。

壁際の本棚には大小さまざまな丸い開口を設けた。内外の様子をお互いに伝える開口部であり、土管のような読書スペースにもなっている。

子供たちの読書の様子はファサードの重要な要素となり、店舗の楽しげな様子が一目瞭然となる。

内装設計では一般的に床、壁、天井、家具といった区分がなされる。物事を区分し整理し秩序立てるのは大人の世界の便宜的な手法である。

この設計ではそんな区分を取り去った。子供の豊かな感受性にはそんな区分など必要ない。

読書も遊びも同じ。もっと直感的で、もっと自由なのである。

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