Photo © Shigeo Ogawa
Photo © Shigeo Ogawa
Photo © Shigeo Ogawa
Photo © Shigeo Ogawa
Photo © Shigeo Ogawa
Photo © Shigeo Ogawa
Photo © Shigeo Ogawa
Photo © Shigeo Ogawa
Photo © Shigeo Ogawa
Photo © Shigeo Ogawa
Photo © Shigeo Ogawa
Photo © Shigeo Ogawa

指扇の家

 Retour à la liste des projets
Lieu
埼玉県さいたま市, Japon
Année
2021

東京の郊外、畑や離散して建つ建物が拡がるのどかな田園風景の中に建つ住宅である。最初にこの敷地を訪ねた時に唐突に思い出した風景がある。それはリチャード・ノイトラの1937年に竣工したストラスモア・アパートメントの写真、それも建築そのものではなくその背景の自然を思い出したのだ。この建築はウエストウッドに建っている。その写真の背景に写る当時のウエストウッドは現在の緑溢れる風景からは想像もつかない、低木だけがまばらに生えた、それもほとんど砂漠に近いような背景であることに驚愕したのだった。東京近郊にそんな風景が存在するわけはないのはもちろんだが、そんな風景の中だからこそロスアンジェルスでは1950年代以降のケーススタディハウスが成立したのだと感じたことを唐突に思い出していたのだった。

この場所にはそんなオープンプランの平家の住宅が良いのではないか、もちろん周辺の環境の変化、都市化を予想しながら、半分閉じたオープンプランの平面という矛盾した形式がこの東京郊外の取り止めのない田園風景の中ではありうるのではないかと考えた。

外周に視線を少しだけ透過する半透明の金属製の塀を設け、その内側の建物外壁は透明なガラスの壁とし、その中間の庭とも呼べない外部空間は将来の周辺環境の変化に対応するバッファー空間と考えることで、広い意味でのダブルスキンの外皮に包まれたオープンプランの建築を構想した。 構造は垂木を主構造部材とする木構造とし、それ以外の部材、外部デッキや塀などは可能な限り工場生産された既製部材を使用することで建築としての性能を確保すると同時に、木構造と工業製品が対比する内部風景をつくり出すことを考えていた。

Autres projets de 岸和郎 + ケイ・アソシエイツ

山口大学医学部創立50周年記念会館
山口, Japon
GLASHAUS
大阪, Japon
京都府庁3号館・文化庁京都新庁舎(新行政棟・文化庁移転施設)
京都府京都市上京区, Japon
GLA近畿会館
大阪, Japon
ライカ銀座
東京, Japon